カントン包茎について

カントン包茎は、包皮先端（包皮口）が狭まっているため、勃起時に亀頭を露出しようとすると痛みをともなったり、亀頭を露出してから勃起するとカリ首の下方を輪ゴムで縛ったように締め付ける状態になることを言います。普段の状態でも亀頭を露出しづらいほど包皮口が狭まっている状態の方もいます。
このような状態の場合、性交渉において痛みを生じる為、正常なＳＥＸが出来ないようです。この症状の方の場合、多くが性交渉において不便を感じる為、比較的若年層の段階で包茎手術など治療を受ける傾向にあります。また、中には入浴時にペニスを洗っている際など、意図せず亀頭が露出され亀頭の下方で締め付けられ、元に戻せず、亀頭や包皮が大きく浮腫んだ状態（カントン）となり、緊急で処置をせざるを得ない状態になる方もいらっしゃいます。
カントン包茎とは本来このような浮腫みが生じた症状に対しての医学用語ですが、今般は包茎の分類上、包皮口が狭まっている状態を総称してカントン包茎としております。
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真性包茎について

真性包茎とは、勃起時・非勃起時に関わらず、亀頭を露出することの出来ないペニスの状態のことをいいます。真性包茎はこのようにどうやっても亀頭を露出できないのですが、包皮口、つまり、ペニスの先端（包茎の場合）の包皮が極端に狭い場合や包皮の内側（包皮内板）と亀頭とが癒着している場合の症状で、先端の狭搾（きょうさく）だけの場合もあれば亀頭との癒着も生じている場合もあります。一般的に幼少時には亀頭部と包皮の癒着があると考えられ、成長の過程で癒着はなくなり、次第に亀頭が正常に露出され露茎となりますが、包皮口が極端に狭い場合、亀頭が露出されない真性包茎の症状となります。真性包茎の場合、勃起時に包皮で完全に覆われている、言い換えれば、包皮で亀頭部を保護された状態となるため、次号で説明するカントンタイプのように性交渉の際に痛みを生じることがないためか、意外と中年やご高齢にこのような真性包茎の状態の方を見ることがあります。長年真性包茎でいた場合、亀頭部と包皮との癒着が後発的に生じていることが多いようです。真性包茎の場合、洗浄して清潔に保つことが困難な為、常に包皮の内側に残尿や垢、汗など分泌物が混ざり合い蓄積され不衛生な状態となります。また、溜まった不純物が石灰化し、亀頭や包皮に傷を付け炎症を起こしやすくなることがあります。また、常に細菌が温存されている状態のため、尿道炎や包皮炎、膀胱炎・腎盂炎などの尿路感染症を起こすことがありますので、本来ならば、真性包茎は包茎手術など包茎の治療を検討する方が良いと考えられます。
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仮性包茎について

仮性包茎とは、普段（非勃起時）亀頭を包皮で覆っているが、勃起時や普段の状態で容易に亀頭を露出できる状態のことを言います。一般的に日本人の場合、この仮性包茎のタイプが最も多いペニスのタイプと考えられ、様々な原因が考えられますが、成長期に亀頭を露出する癖が出来ず、ペニスの成長と共に包皮も延長（伸ばして）してしまったことが原因と考えられます。仮性包茎はあくまでも病気ではなく、日常生活に支障をきたすことはほとんどありませんので、原則として包茎手術など治療を必要としませんが、何らかの泌尿器疾患、包皮炎や亀頭炎、時により尿路感染症による尿道炎、膀胱炎、腎盂炎など誘発した場合は包茎の治療を考慮する必要があると考えられます。また、見た目のコンプレックスなど強く感じる場合は、美容的な目的として包茎の治療をその選択肢として考慮することも良いと思われます。包茎の手術や治療などを選択しない場合は、衛生面を保つ為にも、日々の洗浄は忘れずに行うと良いでしょう。仮性包茎のなど包茎の基礎的知識についてはこちらのサイトを参照してください。包茎の基礎知識

包茎の種類

包茎には仮性包茎・真性包茎・カントン包茎の3つに大きく分類されます。そのうち、治療の必要性の高い状態は真性・カントンになります。仮性の状態については、美容的な観点から治療をするか否かの判断をすると良いと思いますが、仮性包茎でも泌尿器系の病気になることがあります。詳細はこちらのサイトをご覧下さい。
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