真性包茎について

真性包茎とは、勃起時・非勃起時に関わらず、亀頭を露出することの出来ないペニスの状態のことをいいます。真性包茎はこのようにどうやっても亀頭を露出できないのですが、包皮口、つまり、ペニスの先端（包茎の場合）の包皮が極端に狭い場合や包皮の内側（包皮内板）と亀頭とが癒着している場合の症状で、先端の狭搾（きょうさく）だけの場合もあれば亀頭との癒着も生じている場合もあります。一般的に幼少時には亀頭部と包皮の癒着があると考えられ、成長の過程で癒着はなくなり、次第に亀頭が正常に露出され露茎となりますが、包皮口が極端に狭い場合、亀頭が露出されない真性包茎の症状となります。真性包茎の場合、勃起時に包皮で完全に覆われている、言い換えれば、包皮で亀頭部を保護された状態となるため、次号で説明するカントンタイプのように性交渉の際に痛みを生じることがないためか、意外と中年やご高齢にこのような真性包茎の状態の方を見ることがあります。長年真性包茎でいた場合、亀頭部と包皮との癒着が後発的に生じていることが多いようです。真性包茎の場合、洗浄して清潔に保つことが困難な為、常に包皮の内側に残尿や垢、汗など分泌物が混ざり合い蓄積され不衛生な状態となります。また、溜まった不純物が石灰化し、亀頭や包皮に傷を付け炎症を起こしやすくなることがあります。また、常に細菌が温存されている状態のため、尿道炎や包皮炎、膀胱炎・腎盂炎などの尿路感染症を起こすことがありますので、本来ならば、真性包茎は包茎手術など包茎の治療を検討する方が良いと考えられます。
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